インフラ外注のメリットと失敗しない選定基準!業務範囲と費用の確認ポイントも解説 | 株式会社ハートビーツ(HEARTBEATS Corporation)|AWS・クラウド・サーバーなどのインフラ運用を24時間365日サポート

インフラ外注のメリットと失敗しない選定基準!業務範囲と費用の確認ポイントも解説

基礎知識

インフラ外注は、サーバーやネットワークなどのIT基盤の構築・運用を外部ベンダーに委託することで、情シス部門の負担軽減と安定稼働を両立させる有効な手段です。自社の課題に合わせて設計から運用監視までの業務範囲を適切に切り分け、強みを持ったパートナーを選ぶことが成功の鍵となります。

本記事では、インフラ外注の対象業務からメリット・デメリット、失敗しない選び方の基準までを通して整理し、最適な委託先を見極めるための判断材料を提示します。

この記事のポイント

  • インフラ外注は設計・構築から運用保守、クラウド移行まで幅広い業務を委託対象として切り分けることが可能である
  • 自社リソースをコア業務に集中させつつ、最新技術の活用と24時間365日の安定稼働を実現できる
  • 丸投げによるノウハウの空洞化やベンダーロックインを防ぐため、業務の可視化と定期的な共有が必要である
  • 委託先の選定では、自社業界での実績、セキュリティ基準、障害時のサポート体制の迅速さが判断基準となる
  • 経済産業省の調査でも将来的なIT人材の不足が懸念されており、外注の活用は企業の持続的成長を支える有力な選択肢といえる

インフラ外注とは?対象となる主な業務範囲

図解:インフラ外注とは?対象となる主な業務範囲

ITインフラの構築・運用に関わる業務は多岐にわたり、自社の状況に合わせて段階的に委託範囲を切り分けるのが良いでしょう。

対象業務の切り口委託できる具体的な要点
設計・構築フェーズオンプレミスやクラウド環境の初期設計とシステム構築
運用・保守フェーズ24時間365日の死活監視と障害一次対応
セキュリティ・移行既存環境からのクラウド移行支援と脆弱性対策

サーバー・ネットワークの設計・構築

インフラ基盤の初期段階であるサーバーやネットワークの要件定義から詳細設計、実際の構築作業までを専門ベンダーに委託するプロセスです。
新規事業の立ち上げに伴うWebサーバーの構築や、社内ネットワークの刷新などが代表的な事例に挙げられます。

専門家の知見を取り入れることで、将来の拡張性や負荷耐性を見据えた最適なアーキテクチャの実現に大きく寄与する重要なフェーズと言えます。

24時間365日のシステム監視・運用保守

稼働後のシステムが正常に動いているかを常時監視し、異常検知時の再起動やエスカレーションを行う運用保守業務も外注の主要な対象です。
自社エンジニアだけで夜間や休日の監視体制を維持するには、多大な労力と人員の確保が求められます。

運用を外部委託することで深夜帯のアラート対応から解放され、担当者の心理的・肉体的な負担軽減につながります。

クラウド移行・セキュリティ対策の支援

老朽化したオンプレミス環境からクラウドサービスへの移行、および最新のセキュリティ対策の導入を委託する企業が増加しています。
総務省の令和4年版情報通信白書によれば、クラウドサービスを一部でも利用している企業の割合は7割を超えており、社会基盤としての重要性が高まっている状況です。

ただし、クラウド独自のアーキテクチャに精通していないベンダーに依頼すると、オンプレミスと同じ設計思想で構築されてしまい、コストメリットを活かせないケースもあります。

クラウドの特性であるスケーラビリティや従量課金の利点を最大限に引き出すためには、移行計画の初期段階から実績あるパートナーの知見を取り入れる判断が推奨されます。

参考:総務省|令和4年版 情報通信白書|デジタル活用における課題

【実際の導入事例をご紹介】
羽田空港Webサイトのプロデュースやインフラ管理支援を担う企業様では、自然災害や交通機関に乱れが生じた際にアクセスが急増しサーバーが不安定になるリスクと、サイトを止めないための監視・運用体制への負荷が大きな課題となっていました。
ハートビーツが初期の設計・構築段階から参画し、アクセス急増時を見据えたオートスケール設定やセキュリティ対策をご提案。実際にAWSのサーバーレス構成へ移行してからは、サイト稼働の安定性が劇的に向上し、一度もサイトがダウンしていないことを評価いただいています。

▶︎実際の導入事例を見る

インフラを外注する4つのメリット

図解:インフラを外注する4つのメリット

社内の限られたリソースだけでインフラを維持し続けることには限界があり、適切な外注は企業競争力の向上に寄与します。

メリットの観点もたらされる具体的な効果
コア業務への集中運用負担が減り、IT戦略の立案やDX推進に注力できる
専門知見の獲得最新のクラウド技術や高度なセキュリティ対策を導入できる
属人化の解消担当者不在時のリスクを減らし、組織的な運用体制が整う
コストの最適化採用や育成にかかる時間と費用を削減できる

情シス担当者がコア業務に集中できる

日常的なサーバー監視やアカウント管理といった定常業務を切り離すことで、社内システム部門はより付加価値の高い業務に専念できるようになります。日々のトラブル対応に追われていると、全社的なDX推進や新しい業務アプリケーションの企画といった本来注力すべきIT戦略が後回しになりがちです。

アウトソーシングの活用は、単なる業務の外部化ではなく、企業の競争力を高めるための「攻めのIT」へリソースを再配分する有効な手段と考えられます。システム企画やベンダーコントロールといった上流工程に担当者のリソースを充てることが、長期的な成長を支える基盤づくりにつながります。

【事例】深夜・休日のアラート対応から解放され、本来の業務に集中できるように
AIと電話を組み合わせた通販サービスを提供する企業様では、5名の少数精鋭チームで24時間365日稼働のシステムを支えており、深夜や休日の障害対応はCTO(最高技術責任者)がほぼ1人でオンコール対応する大きな負担となっていました。
ハートビーツの「サーバー監視一次対応サービス」を導入したことで、深夜・休日の精神的負担、および運用における心理的プレッシャーが大きく軽減。「安心して眠れるようになった」と同時に、CTOとして本来注力すべきプロダクト開発や技術的課題の解決に集中できるようになりました。
▶︎実際の事例をチェックする
▶︎サーバー監視一次対応サービス

最新技術や高度なセキュリティ知見を活用できる

日々進化するITインフラの最新動向や高度なセキュリティ対策を、専門ベンダーのノウハウを通じて自社環境へ素早く反映できます。サイバー攻撃の手口が巧妙化する昨今、自社だけで最新の脆弱性情報を追跡し、対策を講じ続けるのは容易なことではありません。インフラを専門に扱う企業の知見を借りることで、強固な防御体制と効率的なシステム基盤の同時確立に寄与します。

属人化を解消し、安定した運用体制を構築できる

特定のエンジニアに依存した運用体制から脱却し、手順書や監視ツールに基づいた組織的かつ標準化されたシステム管理を実現します。社内のインフラ担当者が退職したり休職したりした途端、システムの仕様や復旧手順が誰にも分からなくなる「ブラックボックス化」は多くの企業が抱える課題です。

専門ベンダーに業務を委託する過程で、暗黙知となっていた運用ルールがドキュメントとして可視化され、担当者の不在が事業継続の致命傷になる事態を防ぎやすくなります。さらに、属人化の排除は監査対応やセキュリティ要件のクリアにおいても有利に働く傾向があります。

【関連記事】:システム運用の属人化とは?生じるリスクと効果的な解決策を徹底解説! | 株式会社ハートビーツ(HEARTBEATS Corporation)|AWS・クラウド・サーバーなどのインフラ運用を24時間365日サポート

採用・教育コストを削減できる

インフラエンジニアを自社で新規採用し、第一線で活躍できるレベルまで育成する莫大な時間とコストを削減する選択肢です。

経済産業省の委託調査(みずほ情報総研、2019年3月公表)では、2030年に最大で約79万人のIT人材が不足すると推計されており、優秀なエンジニアの確保は年々困難になっています。

必要なリソースを必要なタイミングで外部から調達する仕組みを持てば、採用難という市況リスクの回避につながります。

参考:IT人材需給に関する調査

インフラ外注のデメリットと注意点

注意を表現する画像

メリットが多い一方で、業務の切り出し方やベンダーとのコミュニケーションを誤ると、中長期的なリスクを抱え込む結果を招きます。

考慮すべきリスク回避するための具体的な対策
ノウハウの空洞化定期的なレポート提出や定例会を通じた情報共有を徹底する
認識の齟齬サービスレベルアグリーメント(SLA)で対応基準を明文化する

社内にインフラ関連のノウハウが蓄積されにくい

構築や運用の実作業を外部に完全に任せてしまうと、自社内に技術的な知見やトラブル解決のノウハウが残らなくなるリスクを伴います。ベンダーへの依存度が高まりすぎると、将来的にシステム構成の変更や他社への乗り換えを検討した際、現状の仕様を正確に把握できず身動きが取れなくなるケースも珍しくありません。

この問題を防ぐためには、すべての業務を丸投げするのではなく、月次レポートでの状況報告や定期ミーティングを通じて、自社側でもシステムの現状を正しく把握し続ける体制を維持することが重要です。

外注先との認識齟齬によるトラブルのリスクがある

委託業務の範囲や障害発生時の対応スピードに対する期待値が双方でずれていると、重大なトラブルが生じた際に責任のなすりつけ合いに発展する可能性があります。ベンダー側はアラートの通知までを想定しているのに対し、発注側は復旧作業までが含まれていると思い込んでいるような状況です。

このような認識齟齬を防ぐため、事前にSLA(サービスレベル合意書)を締結し、対応時間や復旧目標、役割分担の境界線を文書として明確に定義しておくことが一般的な対策として知られています。契約前に業務プロセスを図式化し、グレーゾーンをなくす取り組みが成功を左右する要因と言えます。

インフラ外注先の選び方・5つの比較基準

図解:インフラ外注先の選び方・5つの比較基準

数あるベンダーの中から自社に最適なパートナーを見極めるためには、実績や費用だけでなく、技術領域の適合性やサポート品質を総合的に評価する視点が求められます。

比較検討の基準確認すべき具体的なチェックポイント
技術領域の適合性自社のクラウド環境や特定ミドルウェアへの深い知見があるか
セキュリティ基準ISMS認証の取得など第三者評価基準をクリアしているか
サポートの迅速さ障害時の連絡フローや一次対応の早さが実務要件を満たすか
業界実績と事例同規模・同業種の企業での成功事例や長期契約実績があるか
費用体系の透明性初期費用と月額費用の内訳が明確で、追加費用が発生しにくいか

自社の課題と外注先の得意領域が一致しているか

ベンダーがアピールしている強みと、自社が解決したいシステム上の課題が技術的に合致しているかを見極めることが最初のステップです。オンプレミスからクラウドへの移行支援に強みを持つ企業も多く見受けられます。自社のインフラ環境の特徴と将来の構想をベンダーに共有し、それに対する具体的なアーキテクチャの提案内容から、真に頼れる技術力を有しているかを判断するプロセスが不可欠です。

特定ツールのライセンス販売を主目的としているベンダーではなく、中立的な立場でアーキテクチャを設計できるパートナーを探す視点が求められます。

セキュリティ対策やコンプライアンス基準を満たしているか

重要な企業データや顧客情報を扱うインフラ基盤を預ける以上、外注先が確固たるセキュリティ運用体制を構築しているかの確認は避けて通れません。具体的な判断材料として、第三者認証の取得状況が有効な目安になります。情報セキュリティ全般(機密性・完全性・可用性)の管理体制を評価する国際規格ISO/IEC 27001(ISMS認証)は、インフラ外注先を選定する際の信頼性指標として広く活用されています。

一方、顧客や取引先の個人情報を適切に保護する体制が整っているかを確認するには、日本国内の認証制度であるプライバシーマーク(Pマーク)の取得有無も判断基準の一つです。

自社の保護すべき情報の性質に応じて、どちらの認証を重視するかを整理した上で選定に臨むことが望ましいでしょう。さらに、認証の有無だけでなく、物理的なデータセンターの入退室管理体制や、ネットワークへのアクセス権限の運用ルールが自社のコンプライアンス要件を満たしているかについても、事前に詳細なヒアリングを行うことが重要です。

書面上の認証取得はあくまで出発点であり、実際の運用実態まで踏み込んで確認することで、委託後のリスクを最小化できます。

参考:ISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)とは – 情報マネジメントシステム認定センター(ISMS-AC)

障害時のサポート体制と対応スピードは十分か

システムにトラブルが発生した際、いかに迅速に初動対応を取り、事業への影響を最小限に食い止められるかがインフラ運用における最大の焦点です。平日日中のみの対応で十分なのか、あるいは深夜・休日を問わず24時間体制での復旧作業が必要なのかは、対象となるビジネスの重要度によって大きく変わる部分です。

緊急時の連絡窓口がどのように一本化されているか、そしてエスカレーション先の技術者がどれだけの裁量とスキルを持っているかを確認し、自社の求める対応レベルと合致する企業を選定していきます。

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過去の実績や類似業界での導入事例が豊富か

自社と同等の事業規模や、類似した業界でのインフラ構築・運用実績を豊富に持っているベンダーは、特有の業務要件や制約を深く理解している傾向があります。

具体的な成功事例を確認することで、単なる技術力だけでなく、プロジェクト管理の遂行能力や運用フェーズに入ってからのサポート品質を推し量る有効な指標として機能します。

費用体系が明確で予算内に収まるか

初期導入の設計・構築費用だけでなく、稼働後に発生する月額の運用保守費用や、障害対応時の追加料金の有無を含めて、中長期的な総所有コスト(TCO)を正確に比較する作業が必要です。表面的な月額料金が安価に見えても、実作業の大部分がオプション扱いに設定されており、トラブルが起きるたびに想定外の請求が発生するケースも珍しくありません。

提供されるサービスの範囲と料金の対応関係が明瞭に定義されており、自社のIT予算の枠組みの中で持続的に支払い可能な計画となっているかを見極めることが重要です。

まとめ

画像:まとめ

インフラ外注は、サーバー設計から24時間365日のシステム監視までを専門企業に委ねることで、属人化の解消とコア業務への集中を実現するための戦略的な選択肢です。クラウド移行や高度なセキュリティ対策など、最新技術を自社だけのリソースでキャッチアップし続けることには限界があり、ノウハウ不足のまま運用を抱え込むことは将来的なシステム障害のリスクを高める要因となります。

経済産業省の調査が示す通り、IT人材の確保は今後ますます困難になっていくことが予想され、優秀なインフラエンジニアを自社だけで採用・育成するハードルは年々高くなっています。採用難や教育にかかる時間的な制約を抱える中で、システムの安定稼働と経営課題の解決を同時に進めようとすれば、社内リソースのやり繰りだけでは手が回らない状況に陥る企業も珍しくありません。

自社のビジネス戦略に直結するインフラ基盤だからこそ、技術要件と運用体制の両面から要件を整理したうえで、専門家との具体的な協議へ踏み出すことが重要です。

自社のエンジニアリソースが不足しており、インフラの安定運用や自動化、クラウド移行に課題を感じている場合は、20年以上の豊富な実績を持つハートビーツへお気軽にご相談ください。貴社の課題に合わせた最適なインフラ支援プランをご提案いたします。
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