Mattrz株式会社様
急なアクセス増加にも迅速に対応、監視体制の強化でSaaS開発に専念できる環境を実現
- 課題
- ・急なアクセス増加への対応が遅れがちで、システムの安定稼働が難しかった。
・開発チームが通常業務と並行して障害対応も担っており、開発に十分なリソースを割けない状況だった。
- 結果
-
・監視項目や閾値のチューニングが進み、システムの安定稼働を実現できた。
・開発業務に専念できる体制が整い、開発スピードの向上につながった。
提供サービス
ここに注目!
急なアクセス増加への対応、システムの安定稼働が課題に
「価値創造を加速させ、共創の輪を広げる」というビジョンを掲げるMattrz株式会社様。「MATTRZ CX」「MATTRZ CX-ZERO」「MATTRZ Mail」といった、Web接客やマーケティング施策の最適化を支援するSaaSサービスをはじめ、デジタルマーケティング領域のコンサルティングなど幅広い事業を展開されています。これらのサービスは、顧客のWebサイトにタグを設置し、ユーザーの行動データをもとにポップアップ表示などの施策を実行することで、マーケティングの最適化を支援する仕組みです。
今回は、同社でPM(プロジェクトマネージャー)としてSaaSサービスの開発・運営に携わっていらっしゃる根上様に、ハートビーツのサービスを導入した背景や決め手、導入後に実感されている効果についてお話を伺いました。
現在担当されている業務内容についてお聞かせください。
根上様:私はPMとして、SaaSサービスにおける事業要望を踏まえた戦略の立案や実装方針の決定、開発の進行管理に加え、システムの安定稼働やコスト管理まで幅広く担当しています。
開発チームはPdM(企画を担う役割)を含めて7名体制で、そのうち社員は私を含めて3名、その他のメンバーは準委任契約で参画しています。インフラ専任のメンバーがいないため、SaaSサービスの一次監視についてはハートビーツさんにご依頼しています。
SaaSサービスのインフラ構成や、システム要件として特に重視されている点を教えてください。
根上様:現在のサービス基盤は、主にAWS上で運用しています。現在は新バージョンへの移行を順次進めておりますが、旧バージョンの環境も一部残っている状況です。
旧バージョンでは、APIサーバーにEC2 24台とALB、管理画面用のAdminサーバーにEC2を1台、データベースにはRDSクラスタを4系統利用しています。その他、FirebaseやMailgunなどの外部サービスも活用しており、この構成で5〜6年ほど運用してきました。
一方で、長期間の運用により構成が複雑化し、メンテナンスや運用の自動化が難しくなってきたことから、新バージョンの構築を進め、現在は順次切り替えを行っています。
新バージョンでは、CDNにCloudflareを採用し、APIサーバーおよびAdminサーバーはECSへ移行しました。いずれもオートスケールに対応しており、データベースにはAurora Serverless v2を採用しています。なお、コストや機能面を踏まえ、CloudflareやFirebaseなどはAWSに統一せず、用途に応じて最適なサービスを選定しています。
現在、旧バージョンと新バージョンを合わせて月間5〜6億規模のアクセスがあり、それらをなるべく低コストで安定的に処理することを重視しています。特にコスト面で大きな割合を占めるのがデータベースであるため、オートスケールを活用しながら、必要なリソースを無駄なく使い切れるような設定を意識しています。加えて、Cloudflareによるエッジ側でのトラフィック吸収を行うことで、データベースへの負荷を抑えています。
ハートビーツのサービスをご利用前は、どのようなお悩みや課題をお持ちだったのでしょうか。
根上様:サービスの性質上、急なアクセス増加(スパイク)への対応が遅れがちでシステムの安定稼働が難しい点が大きな課題でした。スパイクが発生するタイミングはさまざまです。お昼休みの時間帯にアクセスが集中することもあれば、お客様サイトでキャンペーンが実施されたとき、あるいはハロウィンや年越しのタイミングなどで発生するケースもあります。
これまで障害発生時は、AWSのコンソールを確認しながら手動で対応していましたが、復旧や調整に30分から1時間ほどかかることもあり、どうしても対応が後手に回りやすい状況でした。
また、ハートビーツさんへ依頼する前は、社内の開発チームが通常の開発業務と並行して障害・エラー対応も担っていました。そのため、本来注力すべき開発業務に十分な時間を割けず、結果としてサービス品質の低下につながる懸念もありました。加えて、旧バージョンの環境も残っていたため、その運用や保守に社内リソースを取られてしまう点も大きな負担となっていました。
ハートビーツを選ばれた背景や決め手を教えていただけますか?
根上様:ハートビーツさんのことはインターネット検索で知り、Webサイトを拝見したうえで問い合わせをしました。他社もいくつか検討しましたが、24時間365日対応でありながら、非常に導入しやすい価格帯だったことが大きな決め手です。
問い合わせ後の提案が迅速で、年末が差し迫るなかでもスピーディに導入を決定できた点も大きかったです。旧バージョンはサーバー数が多く運用コストも課題でしたが、自社のシステム構成や現状を踏まえ、クラスタ単位でのカウントなど、コストを抑えるための提案をいただき、非常に助かりました。
当初は旧バージョンの監視業務をご依頼していましたが、昨年からは新バージョンについても、高負荷時の対応や監視業務の観点でご支援いただいています。
運用負担は約95%以上軽減され、開発業務へ集中できる体制を実現
ハートビーツのサービスをご利用後、どのような効果を実感されていますか?
根上様:Backlog上でも随時ご提案をいただいており、監視項目や閾値のチューニングが進んだことで、以前は私のSlackに大量に届いていた通知が大幅に減りました。以前は深夜に電話連絡をいただくこともありましたが、最近はそうしたケースもほとんどなくなっています。実際に社内の負担は95%以上軽減できていると感じており、大きな障害も現時点では発生していません。現場のストレスも解消され、開発業務に専念できるようになったことで、開発スピードの向上にもつながっています。
また、旧バージョンでは高負荷時にサーバーの手動スケールをご支援いただくことで、対応の迅速化と安定稼働の実現につながっています。新バージョンについても、大型連休前のリソース上限の調整など、状況に応じた柔軟な対応をいただいています。
社内からも高い評価の声が上がっており、レポートの精度やオペレーションの品質の高さには非常に満足しています。
AWS請求代行サービスについては、他社から切り替えたところ、約10万円/月のコスト削減につながりました。こちらも大きなメリットを感じているポイントです。
ハートビーツをご利用いただいて、特に印象に残っているエピソードはありますか?
根上様:印象に残っているのは、元旦の午前0時過ぎ、初売りキャンペーンの影響で大量アクセスが発生した際の対応です。旧バージョン環境のため手動でのスケール対応が必要だったのですが、すぐにご連絡をいただき、スケールアップを依頼したところ即座に対応いただけました。初動からスケールアップ完了まで、10〜15分ほどという早さでした。
また、こちらから相談や確認をした際、毎回的確な回答をいただける点も大変助かっています。判断が難しい場合でも、上長の方へ確認したうえで迅速にフィードバックをいただけるため、やり取りが非常にスムーズだと感じています。
今後のサービス拡張に向けて、監視・セキュリティ両面でさらなる提案に期待
外注先を決めるプロセスで、特に重要視されていることをお聞かせいただけますか?
根上様:費用面はもちろんですが、個人的にはレスポンスの速さと回答内容の正確性を特に重視しています。ハートビーツさんはレスポンスが早く内容も的確なため、安心してお任せできています。緊急性の高いものは電話、即時対応が不要なものはBacklogなど、状況に応じて適切にコミュニケーションを使い分けていただける点も助かっています。
最後に、今後の展望とハートビーツに対するご要望がございましたら、ぜひお聞かせください。
根上様:プロダクト開発部としては、できる限り開発に専念できる体制を目指していきたいと考えています。今後はAI機能の実装など既存のSaaSサービスをさらに拡張していく予定ですが、新機能の追加に伴い不具合や運用負荷が増える可能性もあります。そうした面もサポートいただけると心強いです。
また、セキュリティに関する基準も今後さらに高めていきたいと考えているため、監視だけでなくセキュリティ領域についてもご提案をいただけるとありがたいです。今後も引き続き、お力添えをお願いできればと思います。
※組織や業務内容など、インタビュー内容は取材当時のものです。
2026年4月
企業プロフィール
| 企業名 | Mattrz株式会社 |
|---|---|
| 創業 | 2018年11月5日 |
| 事業内容 | CROプラットフォーム「MATTRZ CX」「MATTRZ CX-ZERO」の開発・運営、カート落ちメール/SMS配信サービス「MATTRZ Mail」の運営など |