株式会社インターナショナルスポーツマーケティング様
アクセス集中にも耐える柔軟な環境構築で、安定したスポーツサイト運営を実現
- 課題
- ・お客様に合わせたインフラの提案・選定が課題になっていた
・スポーツ関連のサイトを多く運営しているため、アクセス増加を見越したスペック調整が求められていた - 結果
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AWSサービスの選定に関するアドバイスや見積作成が可能になり、提案の幅が広がった。アクセス増加を想定して余裕のあるスペックを確保でき、安定したスポーツサイト運営を実現した。
提供サービス
ここに注目!
お客様に合わせたAWSサービスの提案・選定が課題に
- 『スポーツの未来へ共に(WHOLE SPORTS CREATIVE COMPANY)』というビジョンを掲げる株式会社インターナショナルスポーツマーケティング様。(以下、ISM様)
デジタルスポーツマーケティングのプロ集団として、スポーツビジネス支援事業や会員管理サービス事業、メディア事業など、幅広い事業を展開されています。
今回は、執行役員の野内 英幸様に、ハートビーツのサービスを導入した背景や決め手、実際に感じている効果などをお伺いしました。
- 現在担当されている業務や、貴社での役割についてお聞かせください。
- 野内様:現在は執行役員として、幅広い業務を兼任しています。執行役員としての職務に加え、開発部のマネージャー業務や案件対応、請求関連の作業などを担当しています。
現在の組織体制は、社員が私を含めて11名、業務委託のメンバーが5名です。インフラの保守・運用についてはハートビーツさんに依頼しています。
- ハートビーツのサービスをご利用いただく前の課題について教えていただけますでしょうか。
- 野内様:社内では主にIDCフロンティア(以下、IDCF)の基盤を利用しており、日本円での課金体系という点も含め、比較的コストが安定していました。しかし近年は、お客様からAWSを用いた提案を求められるケースが増えてきており、IDCFだけでなくAWSも含めた複数の選択肢を提示できる体制が必要になってきました。
しかし、AWSはサービス数が非常に多く、どのサービス構成が最適なのか判断が難しいという課題がありました。そこでハートビーツさんにサービス選定に関するアドバイスや見積作成のサポートをお願いするようになったのです。ハートビーツさんはAWSに関する知見も豊富なので、AWS関連の契約手続きやアカウント作成、WafCharm(WAF自動運用サービス)の提供などもサポートしてもらっています。
また、弊社が運営している「ゴルフ用品クチコミサイト マイキャディ」や、スポーツ団体の公式サイトの2つはAWSを採用し、WafCharmと併せて運用しています。ハートビーツさんにはIDCFとAWSの構築から運用、監視、障害対応まで一括してサポートしていただいています。 - 現在のインフラ構成の概要について、可能な範囲で教えていただけますと幸いです。
- 野内様:現在はIDCFとAWSの2つの基盤を併用しており、IDCFの利用が多いです。それぞれの保守・運用をハートビーツさんに依頼しています。EC2上でApacheを稼働させ、Webコンテンツを配信する構成となっています。CDNも一部併用しています。また、Azure についても一部の案件で利用しています。
- 貴社サービスの特性を踏まえたシステム要件として、特に重視している点や設計上の考慮事項を教えていただけますか?
- 野内様:弊社ではスポーツ関連のサイトを多く運営しており、試合終了直後や開催国によっては、休日・夜間を問わずアクセスが集中する場合があります。Xでの投稿やYahoo!トピックス掲載をきっかけにアクセスが急増するケースも多いため、事前に増加を想定して余裕のあるスペックを確保し、計画的に調整を行っています。WAFやCDNを活用して安定性とセキュリティも確保しています。
アクセス増加を見越したスペック調整、設定値の変更なども柔軟に実施
- ハートビーツを選ばれた背景や決め手を教えていただけますでしょうか?
- 野内様:IDCFと基盤契約を締結する際に監視体制の整備が必要となり、IDCFよりハートビーツさんをご紹介いただいたのがきっかけです。私が入社する前からの関係で、ハートビーツさんとは10年以上のお付き合いになります。
- 貴社のシステム構成や要件を踏まえ、ハートビーツからの提案で「助かった」と感じたものや、印象に残っているものがありましたら、教えていただけますと幸いです。
- 野内様:ハートビーツさんからパフォーマンスグラフもご提供いただいており、障害発生時などにお客様への状況説明やレポートなどを行いやすくなりました。また、アクセス増加を見越したスペック調整の提案や、必要に応じた設定値変更などもいただいており、非常に助かっています。
さらに、IDCFのアップデート情報の収集・精査や、利用しているソフトウェアの脆弱性に関する情報も定期的に共有してもらっています。
- 導入後、どのような効果を実感していただいていますか?
- 野内様:夜間も含めた監視業務をハートビーツさんにお願いしており、障害発生時の通知から一次対応、調査やレポートまで一貫して対応していただいています。設定変更や再起動が必要な際には担当者へ連絡するなど、状況を正確に把握したうえで柔軟かつ迅速に対応していただける点は非常に助かっています。これにより、開発後の運用保守や監視の部分を一通りお任せし、社内では開発業務に集中できる環境が整いました。その結果、インフラ関連の作業はほぼ手離れできている状況です。
また、AWS請求代行サービスを利用することで、Wave Proの画面上で利用金額を確認できるようになりました。為替レートの変動や複雑な計算に気を遣う必要もなくなり、月末に送付された請求書をまとめて確認するだけで済むため、請求関連の作業負担も大きく軽減できました。
- ハートビーツをご利用いただいている中で、印象的なエピソードがあれば教えてください。
- 野内様:現在、IDCF上で構築したWebシステムの機能をAPI化するプロジェクトが進行中ですが、複雑な構成の中ネットワーク基盤の構築をハートビーツさんにサポートしていただきました。API化する際にはCDNのチューニングが都度必要になりますが、状況に応じて柔軟に対応していただき、大変助かっています。
あとは、自社で展開を検討していた会員管理システム(月会費・年会費の管理を行うサービス)の構築についてもハートビーツさんに相談させていただきました。「IDCF上でDockerを使ってアプリケーションをコンテナ化したい」といったざっくりとした相談だったのですが、こちらの意図をくみ取りながら運用可能な状態まで構築してもらいました。私としても無理難題な要望だと感じていたのですが、真摯にご対応いただき、大変感謝しております。
手厚いサポートの継続と、さらなる最適化の提案に期待
- 外注先を決めるプロセスの中で、重要視していることをお伺いできますか?
- 野内様:コスト面や技術力に加えて、弊社が実現したいことをくみ取ってくれるか、状況に応じて柔軟に対応してもらえるかどうかを重要視しています。ハートビーツさんは定期的なレポート提供や、障害発生時の通知・一次対応までしっかりと対応いただけるため、安心して任せられます。
監視ルールのチューニングについても相談しながら柔軟に対応していただけますし、コミュニケーションも非常に丁寧で信頼しています。
- 最後に、貴社の今後のめざす姿や組織づくり、そこで必要となるハートビーツに対するご要望をお聞かせいただけますでしょうか。
- 野内様:現在、インフラの運用・保守についてはハートビーツさんに一任しています。新規提案の際も、アクセス数などの情報を共有すれば、必要なスペックをすぐに算出していただけるため、案件受注の際も助かっています。今後も継続してサポートをお願いできればと考えています。
また、今後もIDCFとAWSを主な基盤としたいと考えていますが、もしAWS以上にメリットのあるクラウドサービスが登場した場合には、新たな選択肢としてご提案いただけると幸いです。
※組織や業務内容など、インタビュー内容は取材当時のものです。
2025年10月
企業プロフィール
| 企業名 | 株式会社インターナショナルスポーツマーケティング |
|---|---|
| 創業 | 1990年3月 |
| 事業内容 | スポーツビジネス支援事業や会員管理サービス事業、メディア事業・イベント運営・EC事業サービス |