ハートビーツのパートナー訪問記

2013年9月に月間PVが約7,000万に達し、日本国内でも有数のブログメディアに成長した「ギズモード・ジャパン」。最新テクノロジーやガジェットにまつわる情報を日々更新し、月間の記事本数は300本以上。Apple社の新製品発表時は、米国での発表をリアルタイムで更新し、膨大なトラフィックが集まります。その裏で、サーバー管理のお手伝いをしているハートビーツ。今回は、ギズモード・ジャパンを運営する株式会社メディアジーンの戦略事業室・芹澤氏、テクニカル担当・緒方氏のお2人から、弊社CTOの馬場とCOOの前川がお話を伺いました。

企業プロフィール

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企業名
株式会社メディアジーン
創業
2008年2月
従業員数
35名(2014年3月現在)
事業内容
インターネットメディアの運営。代表的なメディアは、世界10カ国で運営されるブログメディア「GIZMODO」(ギズモード)の日本版や、ロハスをコンセプトに発信する女性メディア「MYLOHAS」(マイロハス)など

INTERVIEW

技術に詳しいからこそできる、適切な見積もりやプランニング

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芹澤
ギズモードが立ち上がった翌年からなので……ハートビーツさんにサーバーを管理してもらうようになって、もう7年ですね。当時は、ギズモードもまだ月間で数百万PVの規模で、これから軌道に乗せるという段階でした。リアルタイム更新のアクセスもさばききれなくなってきて、「そろそろ本腰を入れて管理しなければ……」と認識していたところで、複数の会社から見積もりをいただいた結果、ハートビーツさんにお願いすることになりました。
前川
その時のこと、よく覚えています。見積もりを提示したあとに社長さんからお電話がかかってきて、「ほかと比べて格段に費用が安いのですが、なぜですか??」と質問されました(笑)。
芹澤
AWS(Amazon Web Services)はもとより「クラウド」という言葉すらなかったころで、トラフィック量に応じた課金体系もまだ、どこにもなかった時代です。サーバーの選択肢が少なく、初期投資を抑えたいという、立ち上がったばかりのWebメディアのニーズに合わせてくれるサーバー会社は、当時はほとんどなかったと思います。
前川
弊社がMSP事業をはじめて10年くらいになりますが、当時からあまり価格を変えずに提供できています。その秘訣は、営業担当やマーケティング担当を置かずにやっていることでしょうか。適正な見積もりを行えるエンジニアが、お客さまから要件やニーズを直接ヒアリングするため、レスポンスも速く行えるんです。現在も社員のうち9割が技術者で、残りが管理部門という人員構成ですね。新規よりも、引き合いがあるところからお声がけいただくケースが多く、営業経費を抑えられる結果、他社と比べた際の価格面での強みになっていると思います。
緒方
ハートビーツさんで見積もりをとると、ほかの会社さんとは比べものにならないというのが正直なところです。見積もりのレスポンスが速いのも、来期の予算策定といった、普段より早く予算額を確定させる必要がある時には助かっていますね。

アクセスの一時的な急増にも耐えられる運用体制を構築

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馬場
ギズモードといえば、iPhoneの新製品発表などをいち早く届ける「リアルタイム更新」が人気のコンテンツですが、最初にお話をいただいた際も、その更新時のアクセス急増対策が大きなテーマでした。
緒方
現在はCDN(Contents Delivery Network)を利用して、アクセスをさばく形で落ち着いたんですが、そこに至るまでに試行錯誤しましたね。同時接続数が増えるとCMS(Content Management System)が重くなってしまうのですが、私が担当しはじめた時は「CMSを落とさなければ乗り切れるのでは?」という仮説に基づいて、CMSのサーバーをもう1つ構築し、リアルタイム更新記事の内容だけをJSON(JavaScript Object Notation)で吐き出すという対応をしていました。それでも重くなる現象が思うように防げないので、ハートビーツさんと相談しながら、対策をアップデートしてきました。
前川
弊社が担当した当初は、外部のCDNサービスも検討しましたが、採算が合わないため、太めの回線を用いて自社でCDNを構築するなど、こちらも試行錯誤しながら、対策を提案して臨ませてもらいました。現状は、AWSを使ったCDNで対応しています。
緒方
Amazon CloudFrontの登場は大きかったですね。
馬場
そうですね。必要な時だけ契約できるサービスが登場したことで、かなり助かりました。ピークタイムだけに増強しやすいので、アクセスが集中する時間がわかっているリアルタイム更新には、まさにピッタリです。

エンジニアは、頼られるとうれしい!

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前川
内容がどうであれ、相談されるとうれしいんですよね。リアルタイム更新の対応でも、とんでもないアクセス数なんですが「制約をクリアしたうえで、さらに何かできないか探してみよう」という思考回路が働きます。課題達成型というか……エンジニアは、頼られるとうれしい生き物なんです(笑)。
緒方
弊社の環境はもとより、メディア事業におけるMSPのプライオリティを熟知したエンジニアが監視してくれていることに、非常に安心感があります。勘どころが良いというか、人が見ていてくれるのが一番大きいと思いますね。
芹澤
ハートビーツさんには、広告の差し替え管理もやってもらっています。メディアにとって広告は、収益基盤の大きなウエイトを占める非常に重要なものですが、その意識を共有できるサーバー管理会社さんは少ないと思いますよ。
前川
そこは、こちらも勉強させてもらいました。最初「AD」と聞いて「Active Directoryかと思ったほどで(笑)、「AD=広告」という認識がなかったのですが、打ち合わせでお話を伺い、仕事を進めていくなかで、メディアにおける広告収入の重要性をおのずと共有させてもらいました。

最後に一言

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株式会社メディアジーン(左:緒方さん 右:芹澤さん)

Webメディアは次から次へと生まれ、マネタイズ手法も変化の過渡期にあります。メディア自身が常に最新の状態を保つため、サーバー運営にも効率を求めていかなければなりません。そのために我々も情報やリソースを常に追っていますが、追い切れていないところも多々あるので、“相談できるMSP”として、これからもご協力いただきたいです。

緒方昂児(おがたこうじ)

美術大学を卒業後、AV機器メーカー直販ECサイトのWebディレクターとして業界入り。外資系大手飲料メーカーのFlashディベロッパーなどを経験後、フリーランスを経て2011年にメディアジーン入社。テクニカルディレクターとして、スマートフォン最適化や外注オペレーションの社内整備など、メディア運営におけるWeb制作業務全般に従事。

芹澤樹(せりざわたつき)

音楽大学を卒業後、電子書籍のECサイト運営者としてWeb業界入り。2007年、現グループ会社のインフォバーンに「MYLOHAS」のサイトマネージャーとして入社後、「TABROID」や「roomie」の立ち上げなど、新規メディア事業の開発に従事。現在は戦略事業室のシニアマネージャーとして、8つある自社メディアのビジネス開発に努める。

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株式会社ハートビーツ(左:前川 右:馬場)

長年担当させてもらっており、仕様変更の推移も理解しているので、今後も安心して任せていただければと思います。ガジェット大好きなエンジニアも多く、ギズモードに掲載されている弊社のバナーを見て、採用に応募してくれた社員もおります。「ガジェット好き」だからこそ、担える部分や共有できる感覚も多いはずなので、今後ともお気軽にご相談ください。

前川和也(まえかわかずや)

福岡県北九州市出身。社長の藤崎とは幼稚園・中学校・高校の同級生。九州工業大学卒業後は、福岡で水処理プラントゼネコンに4年間勤務。その後、藤崎の誘いでハートビーツの立ち上げに参画し、取締役に就任。現在はCOOの職に就きながら、人事・経理・総務をはじめ何でもこなす。ももクロとプロレスが好き。

馬場俊彰(ばばとしあき)

静岡県清水市(現・静岡市)出身。電気通信大学の学生時代に、運用管理から業界入り。MSPベンチャーの立ち上げを手伝ったのち、中堅SIerの大手カード会社向けJavaプログラマーを経てハートビーツに参画。最近の興味は、Pythonプログラミングとクラウドの活用。

※所属組織、業務内容、取引状況、写真など、インタビュー内容は取材当時のものです。
2014年5月