株式会社システムアイ様
運用監視体制を強化し、顧客に対して開発から保守までの一貫したサービス提供を実現
- 課題
- ・会社規模が拡大する中で、運用保守の案件も急激に増加し、システム開発だけでなく24時間365日体制での運用監視も求められるようになった。
・当時、社内にMSP(マネージドサービスプロバイダー)を提供する体制がなく、システム開発のみを顧客に提案せざるを得ない状況だった。
- 結果
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サーバー運用のプロが24時間365日体制で顧客システムを監視し、柔軟なサポートを実施した。その結果、システム開発だけでなく、開発後の監視・運用・保守を含めた提案が可能になり、顧客に対してより高い水準のサービスを提供できるようになった。
提供サービス
ここに注目!
会社規模の拡大に伴い、顧客の運用監視体制の構築が急務に
- 業務システムの設計・開発などのシステムコンサルティング事業を手がける株式会社システムアイ様(以下、システムアイ様)
金融、小売流通のシステム開発に強みを持つほか、2019年のSHIFTグループ参画以降はコンシューマー向けシステムや公共公益系システムなど、開発領域を大きく拡大しています。
会社規模の拡大に伴い、顧客からの運用・保守ニーズが急増。しかし、IT業界の慢性的な人材不足もあり、社内で24時間365日対応の運用監視体制を構築することは容易ではありませんでした。
今回は代表取締役社長の葛川 敬祐様に、ハートビーツと業務提携を締結した背景や決め手、実際に感じている効果などをお伺いしました。
・関連記事:株式会社システムアイと業務提携契約を締結しました - ハートビーツと業務提携契約を締結した背景についてお聞かせください。
- 葛川様:もともと2020年頃から、プロジェクト単位でハートビーツさんとご一緒する機会がありました。そうした協業を通じて信頼関係を深めていく中で、顧客システムの開発後における運用フェーズを支えるパートナーとして、2024年12月に正式に業務提携契約を締結しました。
具体的には、弊社とハートビーツさんのサービス(監視一次対応サービス)を共同で顧客にご提案したり、インフラ運用に関わる業務をお願いしたりしています。弊社のデリバリー部門では「困ったらまずハートビーツさんに相談する」という関係性が築かれています。 - 当社のサービスをご利用いただく前は、どのようなお悩みや課題をお持ちでしたか。
- 葛川様:当社は顧客のシステム開発を中心に事業を展開していますが、開発後には必ずシステムの監視・運用・保守といったフェーズが発生します。しかし、当時は社内にMSP体制がなく、システム開発のみを顧客に提案せざるを得ない状況でした。
そこでシステム運用について幅広い知見と実績を持つハートビーツさんと提携し、開発後の監視・運用・保守までを含めた一貫した提案が可能になりました。 - ハートビーツと共同で進めているプロジェクトについて、顧客のサービスやインフラ構成などを教えてください。
- 葛川様:現在、さまざまなプロジェクトをハートビーツと共同で進めています。具体的には、顧客のWebサービスやスマートフォンアプリなど、24時間365日稼働が求められるサービスの監視業務をハートビーツさんにご依頼しています。
インフラ構成は顧客ごとに異なりますが、AWSやMicrosoft Azure、Google Cloudが大半を占めます。割合としては、AWSとAzureがそれぞれ約4割、Google Cloudが約2割です。またオンプレミス環境の監視もご依頼いただくケースもあります。
近年では、基幹に近いシステムであってもクラウド上に構築する企業が増加しており、常時稼働が前提のシステムがほとんどです。そのため「MSPは不要」と考える企業は少なく、運用監視の重要性が一層高まっていると感じます。
高品質かつ低コストで柔軟に対応でき、安心して任せられるMSPパートナー
- ハートビーツを選ばれた背景や、決め手を教えていただけますでしょうか?
- 葛川様:一番の決め手となったのはコスト面でした。ハートビーツさんのサービスは、他社と比べても非常にリーズナブルだと感じました。過去には他社ベンダーからの運用業務の巻き取りをお願いした経験もあり、その際、顧客から「MSP費用が4分の1になった」と驚かれるほどでした。それだけ価格競争力が高い点が決め手になりました。
また、初めて仕事でご一緒した頃から現在まで、大きなトラブルやクレームもなく、安定して高いパフォーマンスを発揮していただいています。コストと品質のバランスが非常に取れていて、我々としても、ハートビーツさんのサービスは安心して提案しやすく、顧客にもご納得いただける価格帯でご提案できる点が非常に助かっています。
ハートビーツさんは、システムの運用監視に関する知見だけでなく、システムのパフォーマンスやコストの最適、改善策の提案と実施まで、一貫して行える点が強みだと感じます。 - ハートビーツと業務提携契約を締結した後、どのような効果を実感していただいていますか?
- 葛川様:問題なくMSPの対応が手離れよく実現できている点が、非常に大きな効果だと感じています。
弊社が稼働していない夜間や休日の時間帯に、監視・運用・保守業務をハートビーツさんに一任できるようになったことは特に大きいです。基本的には、平日・日中のフロント対応を弊社が担当し、ハートビーツさんが24時間体制での監視・運用・保守を担っています。
万が一、夜間や休日に障害やトラブルが発生した場合でも、ハートビーツさんがL1(一次監視・初期対応)からL2(詳細分析・専門的対応)まで的確に対応してくれるため、安心してお任せできています。 - これまでハートビーツとのお仕事で「助かった」と感じたものや、特に印象に残っているエピソードはありますか?
- 葛川様:日々の安定した対応には、非常に満足しています。現在は監視・運用・保守といった領域を中心にご依頼していますが、その中で不満や課題を感じたことはありません。
特に印象的なのは、これまでハートビーツさんに監視をお願いして「対応できない」と断られたことが一度もないことです。ハートビーツさんの場合、インターネットに接続できるシステムであれば、基本的にすべて監視できる点が非常に助かっています。
今後も良い関係性を継続しつつ、事業を拡大したい
- 外注先を選定する際の重要ポイントをお伺いできますか?
- 葛川様:MSPを選ぶ際は、まず確かな実績があるかを確認します。加えて、価格とのバランスも重視しています。
クラウドが普及する以前は、大手SIerの子会社などのMSPを利用する機会が多かったです。しかし、2017〜2018年頃からクラウドが主流となり、大小さまざまなMSPが登場し、スピード感・技術力・価格など、複数の観点で比較検討する時代になったと感じています。
そうした中で、ハートビーツさんは豊富な実績に加え、スピード感・技術力・価格のバランスに優れており、安心してお任せできると感じています。 - 最後に、今後の展望とハートビーツへのご要望をお聞かせください。
- 葛川様:今後は、これまで以上に事業の幅を広げていきたいと考えています。その中で、ハートビーツさんとは引き続き密に連携しながら、お互いの強みを生かして共同で事業を進めていきたいと思っています。これまで築いてきた信頼関係を大切にしつつ、双方にとって成長につながる良い関係性を今後も継続していけたらと考えています。
※組織や業務内容など、インタビュー内容は取材当時のものです。
2025年10月
企業プロフィール
| 企業名 | 株式会社システムアイ |
|---|---|
| 創業 | 1996年8月 |
| 事業内容 | システムコンサルティング 金融/製造/販売/流通系の業務システム設計・開発 ECサイト構築 |