こんにちは、 2022年12月よりMSPグループ エンジニアリングチーム所属となりましたndです。
今回はエンジニアリングチームの研修について紹介します。 エンジニアリングチームは主にサーバーの設計・運用をしたり、アラートの二次対応や根本対応をしたりするチームです。
MSPグループの研修について
MSPグループには運用チームとエンジニアリングチームがあり、それぞれのチームで研修があります。 今回はエンジニアリングチームの研修の紹介となります。
運用チームの研修については過去に以下の記事で紹介していますのでぜひご覧ください。
エンジニアリングチームの研修概要
エンジニアリングチームでは以下の研修を研修期間内に受けます。 研修期間は2〜4か月程度を想定しています。
監視システムハンズオン
ハンズオンとして動画を見ながらの自己学習をします。 ハンズオン完了後にシステム担当者と質疑応答の時間をとって理解を深めます。
社内ツール・社内システムの説明
研修で利用する社内ツール・社内システムの説明を受けます。
Nagiosについて説明
弊社で監視システムとして利用しているNagiosについての基本知識や社内でどのように利用しているかについて説明を受けます。
案件初期作業研修
案件担当として案件の初期から終了までの一連の作業を実際の業務と同じように体験します。 弊社社員が顧客役となり、実際の顧客対応を想定したシミュレーションします。
アラート対応研修
運用チームがどのようにアラート対応しているのかを実際のアラートを例に対応して学びます。
営業チームによるサービス説明会の開催
弊社のサービスについて、営業チームから説明を受けます。
運用チームの業務見学会
資料による説明と実際のアラート対応見学をします。
研修終了後の1〜3か月間はOJT期間となります。 ただし運用チームからエンジニアリングチームに異動した人の場合はすでに社内システムの知識があるため、一部の研修を省略する場合があります。
実際の研修内容
今回は案件初期作業研修について紹介します。 研修時の顧客役とは主にBacklog(株式会社ヌーラボが提供しているタスク・プロジェクト管理ツール)やメールでやりとりし、 ファイルのやりとりは弊社が提供している重要ファイル転送プラットフォームであるkozutumiを利用します。
研修スタート
実際の案件でも利用する案件初期作業手順に基づいて進めます。
0〜1週目
作業前準備
各種要件の確認と案件コードを設定します。
ヒアリング
構築や監視に必要な情報を顧客役に伺います。
各社内システム初期設定
アラート用メーリングリストの設定や社内システムの初期設定をします。
1〜4週目
構築設計
構築要件を把握し構築仕様を決定します。 仕様をまとめたものをインフラ基本設計書として顧客役に提出します。
構築
サーバー構築のコード化・自動化のためAnsible、Terraform、Serverspecを用いてシステムを構築します。 ソースコードは社内GitLabで管理します。
サーバー引き渡し
構築したサーバーのログイン情報などを顧客役に引き渡します。
4〜6週目
監視設定
実際の案件と同等の監視設定をします。
管理設定
ログとバックアップなどの設定をします。
6〜8週目
ドキュメント作成
主に監視仕様書と管理仕様書を作成します。
監視仕様書
アラートを検知した際の対応などを記載します。 実際の監視業務で利用するものと同等のものを作成します。
管理仕様書
バックアップの仕様やログの管理方法などサーバーを管理する際に必要な情報を記載します。
8〜9週目
顧客役へ監視仕様書と管理仕様書の説明会を実施
顧客役にそれぞれの仕様書についての説明をしたうえで顧客役からの質問に回答します。
案件開始
顧客役に監視の開始を連絡します。
案件開始後
案件終了作業
実際の案件でも利用する案件終了作業手順に基づいて進めます。
研修を受けてみて
ここまで研修の内容について紹介しましたが、 研修の空気感などは伝わりづらいので実際に研修を終えた感想を挙げてみます。
- チームメンバーへの進捗会が毎日あり、詰まっているポイントを気軽に相談できます。進捗会ではチームメンバーからのアドバイスも受けられます。
- 進捗会以外のタイミングでも、Slackに研修専用のチャンネルを作成するので気軽にやりとりできます。 チームメンバーはもちろん現役のエンジニアなので、実際の案件でも利用しているアドバイスを受けられます。
- Ansible、Terraform、Serverspecなどで構築するのが初めてだったため苦労しました。 しかし公式ページのサンプルやドキュメントを熟読したり、実際にサンプルコードを動かしたりして解決できました。
- 研修当初はバージョン違いによりハマることがありました。 しかし確認するドキュメントと実際に動かしているものとのバージョンに気をつけるクセがつき、研修終盤にはハマることもなくなりました。
まとめ
エンジニアリングチームの研修について紹介しました。研修を終えてみて技術的に成長でき、チームに一段と溶け込めたと思います。
ご興味をお持ちいただけましたら、ぜひ弊社採用ページからお申し込みください。