はじめまして!
運用グループでチームマネージャーをやっている小谷です。
早いもので私がチームマネージャーになり数年が経ちました。
この立場になるまで教育について何も学んでこなかった私にとって勉強とトライアンドエラーの毎日です。
今回は日々学んだことの中から私が普段意識している教育手法の1つについて紹介します。
ティーチングとコーチング
それは「ティーチング」と「コーチング」という手法です。 ティーチングは経験上すぐに理解しましたが、コーチングは自分の中に全くなかった視点でした。
ティーチングとは?
- 目的は「知識、技術、経験などを伝えること」
- そのため実施者が明確な答えを持つ必要がある
- 英語の"teach"に由来
- いわゆる"授業"もティーチングの1種(そのためすぐに理解できた)
コーチングとは?
- 目的は「自分で考える力をつける」「自律的な行動ができるようになる」
- 基本的な進め方は問いかけをして対象者から答えを引き出す
- そのため実施者が明確な答えを持っていなくてもよい
- 代わりに対象者が答えを持っている必要がある
- =対象者にある程度の知識や技術が必要になる
メリットとデメリット
ティーチング | コーチング | |
メリット | 複数人に対して同時に実施できる 考え方や価値観を統一できる (コーチングに比べ)スピード感を持って育成できる |
自律的・自責的に物事を考えられるようになる 可能性を伸ばし、成長を促せる |
デメリット | 受動的になってしまう可能性がある 実施者がもつ答え以上のものを伝えることができない 対象者のモチベーションを下げてしまう可能性がある |
基本的に1対1形式 時間がかかる |
違い
両者の一番の違いは答えを「与える」か「考えさせるか」です。 日本社会で生きてきた私は「教育 = ティーチング的手法」と無意識に思い込んでいました。 そのためコーチングの考え方に衝撃を受けたのですが、コーチングの「自分で考え、答えを出すことによって考える力や自信がつく」の「自分で考え、答えを出す」に導くことがとても難しい...... 「傾聴」「質問」「承認」等のスキルが必要になります。
使い分けについて
ティーチングとコーチングは「どちらが優れている」とか「どちらをやればよい」というものではなく、どちらも必要な手法となります。
対象者の状態や教える内容、仕事の難易度によって適切な手法を選択します。
もちろん常にどちらか1つだけを選ぶというわけではなく、1つのタスクを進める中で柔軟に切り替えることも多いです。
私の基本方針としては「入社直後はティーチング主体」で「一人前に近づくにつれてコーチング割合を増やす」となります。
これは弊社のインフラエンジニア像として「自ら切り拓くこと」「課題の発見と解決を創造・実現すること」というものがあるためです。
どの業種にしてもエンジニア(技術者)は「能動的に動く」能力が必要ですよね。
最後に
教育で重要なのは対象者をしっかり見て、知って、その人に必要な手法を選択することです。 今回紹介したティーチングとコーチングも対象者に合わせて適切に使い分ける必要があります。
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