こんにちは。CTOの馬場です。 さる2019/1/19(土)に日本マイクロソフトさまの会場をお借りして マイグレーションコンペティション 2019 Winter を開催しました。
このイベントは日本MSP協会のうち、私が座長を務めるコンペティショングループが中心になり運営しています。 「若手運用技術者同士の交流・競争を通して日本のMSP事業者における運用技術の向上を目指す」という趣旨のもと、 MSP事業者だけでなくITに関わる若手を広く対象として開催しています。
協会の運営報告はこちらをご覧ください。
写真から雰囲気が伝わればと思います。
=> マイグレーションコンペティション 2019 Winter 開催ログ | 日本MSP協会
優勝された方、おめでとうございます!
入賞できなかった方、残念でした。 次回またぜひチャレンジしてください。
今回は優勝チーム賞金60万円、準優勝チーム30万円、3位チーム10万円で賞金総額100万円でしたが、 諸事情あり100万円を優勝チームが総取りになりました。 優勝チームのみなさんおめでとうございました!
お題と競技について
今回はRDBMSがなく、サイト利用者により発行されるリアルタイムトランザクションについての考慮は不要になっていました。 その点については過去の大会と比較すると技術的な難易度は低かったかもしれません。
チームによってはCDNを導入したり、 WebAppsを利用してVMを使わない構成にチャレンジしたり、 Azure DevOpsを導入してJenkins不要な構成にチャレンジしていて、 とてもいい感じでした。
サイトモニタリングの結果を見ていると、 あるタイミングで1チームだけレイテンシが短くなったり、 レスポンスが不安定になったりしていてとても興味深かったです。
外部へのメール送信については今まで実施していなかったので鬼門だったかもしれません。 動作確認をすること、ログを見てメール送信の異常に気づくこと、SendGridを利用して外部送信できるようになることに早い段階で気づき、対応できていれば...というチームが多かったと思います。
これらは基本的に、正常動作を確定する、動作確認する、ログを見る、、、という基本動作を積み重ねることで解決できる問題でした。 基本動作の重要性を再認識していただく機会になったと思います。
大人になると、純粋に同じ条件で競い合って、負けて激しく悔しい思いをする機会はそう多くないと思います。 参加されたみなさんが嬉しい/悔しい思いを持ち帰っていただき、成長の糧としていただければ幸いです。
運営の舞台裏
今回は競技環境をハートビーツで手配しました。
- AWS 1アカウント(運営・競技用共通)
- Azure 16アカウント(運営用1個+競技用15個)
今回もいろいろ監視していました ちなみに作問チームの元環境の仕込みは昨年8月から開始し、 以下の技術的な課題はネットワン安田さんが (ほぼ独りで)解決していただきました。
安田さん、ありがとうございました!
- Terraform / Ansibleでの元環境構築
- Pythonを利用しデータ投入とそのためのデータスクレイピング
- Serverspecを利用した元環境展開後の自動テスト
- CloudWatch でのHTTP疎通・レスポンス監視と、CloudWatchのDashboard作成
- Docker + Selenium + Chrome Headless + cron で毎分画面スクリーンショットを取得し、お手製Webアプリで一覧化
- Docker + Python + (Selemium + Chrome Headless, requests, paramiko) を利用した自動採点ツール作成
なお作問チームは以下のように進めていました。
- 2週間に1度程度、zoomを利用しオンラインMTG
- Bitbucketを利用しIssueとコード管理
会場については日本マイクロソフト高添さんが(ほぼ独りで)手配いただき、 コーヒー・ランチ・おやつ・懇親会などの一切はスカイアーチ吉田さん・松田さんに手配いただきました。
安田さんのほかに、作問〜運営までご協力いただいた カオナビ大久保さん、オルトプラス中田さん、クララオンライン宇野さん、 本当にありがとうございました。
当日お手伝いいただいたみなさまもありがとうございました。 みなさまお疲れさまでした。ありがとうございました。 来年度も一緒にがんばりましょうね。
予算取りはまだですが、次回も賞金をドンと張れるようがんばります。
MSPJ(日本MSP協会)が主催している関係上、公共性的な観点も強く、参加に際して交通費が出ますので首都圏以外の方も参加しやすいと思います。
次年度も開催予定なので、引き続きよろしくお願いします!!!