hbstudy#74 SRE大全:序章 活動報告

はじめまして、入社5年目、新卒2年目アイドル部部長兼運用エンジニアの阿部( @abnoumaru )です。
2017年07月25日に開催された「hbstudy#74 SRE大全:序章」の活動報告です。

なぜ SRE 本の勉強会を開催したか

Googleが"Site Reliability Engineering"(SRE)を提唱した後、 その手法は世界中で瞬く間に広まり、日本でも"SRE"の名前が付くチームを持つ会社が増えています。Web サービスを中心としたインフラを担当するハートビーツにとってもSREを専門職としてはいないものの、現在行なっている業務に近しい分野です。
そこで、hbstudyではSRE大全と題して、様々なSREの話を聞くべくシリーズで勉強会を開始します。今回は、 2017年8月12日に発売される『SRE サイトリライアビリティエンジニアリング --Googleの信頼性を支えるエンジニアリングチーム』の翻訳を担当された玉川竜司さんにスピーカーをお願いして勉強会を開催しました。

発表資料は下記で公開されています。

勉強会のtogetterまとめは下記です。

また、今回の勉強会の内容はYouTubeで配信した動画が公開されています。動画を観てから読むことで違った視点から本書と向かい合うことができるはずです。

レポート

今回の勉強会ではSREについての説明はもちろんですが、翻訳をする上で気をつけた点やGoogleでSREとして働いている人たち(監訳者の方々)と一緒に翻訳に取り組んだ話など裏話を聞くことができました。

例えば、技術的な英語を読む際によくある話ではありますが、和訳する際にカタカナにするか、日本語にするか迷うことがあると思います。この問題は最終的にはケースバイケースではあるため、今回の翻訳でも悩みどころはあったそうです。SREの話では頻出単語である"Error Budget"など一つ一つの単語を読み手の解釈や書き手の意図を考えた翻訳者がどのように訳したか、実際に聞くことができました。このような話を聞いた後、和訳版を読むことで違った視点から楽しめると思います。

日々の業務に本書をどのように活用するかという話もいくつか話題に上がりました。その中でも繰り返し説明があったGoogleの中の人が執筆したため魔法のような話が書いてあり自分たちには真似出来ないのではないか、と考える方が多いかもしれませんが、実際にはそうではないという旨の話が印象に残りました。 このように話していたのはGoogleが信頼性の高いシステムを提供できる理由が、技術論はもちろんありますが組織論が果たしてる役割が大きいと翻訳をする上で考え、それらの組織論はGoogleのSRE以外の現場でも活かすことができると感じたからだそうです。 実際に話を聞いていると普段ぼくたちITインフラエンジニアが実践していることに通じるものもありました。決められた概念や数字の基に働いてWebサイトの信頼を保ちながら組織を作り上げていく考え方はSREではないチームでも活かせる点が多くあると思いました。

個人的に気になった点は、SREの教育と採用の話です。個々人の能力に依存せず、 どのようにSREチームを育てるかという話は24/365の運用チームをマネジメントしていた自分には考えさせられる点が多くありました。ITインフラの知識に加えて開発職と同様のプログラミング能力を求められるSREエンジニアを育てるための教育、採用の話を一つ一つ読み解けば、運用の現場に活かせる話が多いと感じました。例えば、本書では具体的に教育する際に推奨されるパターンとアンチパターンが紹介されています。これらに基づきtoilを減らす方法を運用が考えられるように運用チームを育てることで、当たり前ではありますが運用チームがSREチームへシフトする可能性はあり、そのためには自分たちは何をすればよいか、と発表中に思いを巡らせていました。

これからのhbstudy SRE大全

次回のhbstudy#75は 「SRE大全:メルカリ編」です。日本でいち早くSREチームを発足した株式会社メルカリの長野雅広(@kazeburo)さんから、社内でのSREチームの位置づけ役割、活動内容を直接聞くことができる機会です。
大盛況のため増員したところ2017年7月31日時点でまだ参加枠が残っています。まだ応募していない、という方は是非お申し込みください!

また、hbstudy#76「SRE大全:XFLAGスタジオ編」では、株式会社mixiのXFLAGスタジオから清水勲さん、浜田恭平さん、小池知裕さん、吉野純平さんに大ヒットスマホアプリ『モンスターストライク』を支えるSREチームについて紹介いただきます。 こちらについては勉強会の参加枠は埋まりましたが懇親会の参加枠が残っていますので、是非お申し込みください!


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