こんにちは。CTOの馬場です。 今回もインフラエンジニア向けにちょっとした情報を紹介します。
今回はコマンドラインの操作を10倍速くして、コマンドラインを楽しくTipsをご紹介します。
もちろん独断と偏見で選んでいます。
これから挙げる5つのコマンドを覚えるだけで、コマンドライン操作は10倍(当社比)速くなります!
この5つを使っていない人が周りにいたら、ぜひ教えてあげましょう!
諸注意
- ショートカットキー表記の
+
は同時押しの意味です。 - bashで動作確認しています
前のコマンド:↑
またはCtrl+p
コマンドラインで↑
またはCtrl+p
を押すと、直前に実行したコマンドを呼び出すことができます。
baba@dynass:/$
この状態でコマンドラインで↑
またはCtrl+p
をタイプすると・・・
baba@dynass:/$ tail /var/log/messages
直前に実行したコマンドが表示されます。
この状態で更に↑
またはCtrl+p
をタイプすると・・・
baba@dynass:/$ cat /etc/resolv.conf
さらにその前のコマンドが表示されます。
- 何度も同じコマンドを入力するとき、前のコマンドを少し修正して使いたいときにとても便利です
- 後述の行頭移動や行末移動と合わせて利用するとすばらしい!
補完:TAB
コマンド名、パスは、ちょっと打ってTAB
キーをタイプすると補完できます。
- 入力ミスがなくなる
- タイプ数が少なくなる
という2つの利点があるのでぜひ常用してください。
baba@dynass:/$ ls /u
この状態でTAB
をタイプすると・・・
baba@dynass:/$ ls /usr/
こうなります。
ちなみに、候補が複数ある場合、TAB
キーを2回タイプすると候補が表示されます。
baba@dynass:/$ ls /m
この状態でTAB
を2回タイプすると・・・
baba@dynass:/$ ls /m media/ mnt/
こうなります。
履歴探索:Ctrl+r
コマンドラインで実行した履歴を一瞬で探索できます。
コレを覚えると操作が冗談ではなく10倍速くなります!
baba@dynass:/$
この状態でCtrl+r
と打つと・・・
baba@dynass:/$ (reverse-i-search)`':
履歴探索モードに入ります。
このまま、実行したコマンドラインの一部をタイプすると・・・
(今回はta
とタイプしました)
(reverse-i-search)`ta': tail -f /var/log/cron
一番近い履歴が表示されます。
この状態で更にCtrl+r
をタイプすると・・・
(reverse-i-search)`ta': tail -f /var/log/messages
遡って探索してくれます。
この状態でTAB
をタイプすると、コマンドラインに過去のコマンドが入力された状態になります。
baba@dynass:/$ tail -f /var/log/messages
そうしたらEnter
をタイプして実行しましょう。
設定ファイル編集→デーモンの再起動→ログ確認 などを繰り返す場合、この履歴探索を使うと操作が圧倒的に速くなります。
- この
Ctrl+r
と、次のCtrl+a
、Ctrl+e
を組み合わせると更にコマンドライン操作が楽になりますよ! - うまく探索できなかった、遡りすぎてしまった場合には、
Ctrl+c
でいったんリセットしましょう
カーソル移動:Ctrl+a
, Ctrl+e
Ctrl+a
:カーソルを行頭に移動する(Homeキーと同じ)Ctrl+e
:カーソルを行末に移動する(Endキーと同じ)
履歴探索結果からスタートしてみましょう。
(reverse-i-search)`ta': tail -f /var/log/messages
この状態で、Ctrl+e
をタイプすると・・・
baba@dynass:/$ tail -f /var/log/messages
カーソルが行末に移動します。
そのままパイプしてgrep
につなげたりできます。便利!
baba@dynass:/$ tail -f /var/log/messages | grep kernel
行頭移動を使うと、同じファイルに対して利用するコマンドを簡単に変更できます。
ぜひ利用してください!