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Nginx ユーザ会 #0 に行ってきました!

   

こんにちは。三浦です。

先日6/18(水)にサイオステクノロジーさんのオフィス内にあるオープンスペースで開催された、「Nginx ユーザ会 #0」に行ってきました。 ハートビーツもユーザ会運営に関わらせていただいています。

会場には100人以上の人が集まり、おいしいビールとごはんをいただきながら初来日されたNginx開発者Igor Sysoev(イゴール・シソエフ)さんが、ひとりで開発していたときから会社設立を決意するまでの経緯や今後の開発の方向性などについてお話を伺いました。

Nginx開発のモチベーション

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学生時代は科学、物理学、歴史などいろいろなことに興味を持ったというイゴールさん。YAMAHA MSXを使っていたことからコンピュータサイエンスの道を選択したのだそう(イゴールさんが「MSX」といったとき、会場からおぉ~という歓声があがっていました)。その後自分ひとりでMS-DOS向けのセキュリティツールを開発。
その頃もよく使われていたApacheは速度の面で限界があり、またApachemがmod_proxyやアクセラレータで本当に高速化できているのかという疑問もあったそうです。はじめは自分でApacheのモジュールを書こうとしましたが、方向転換して自分でいちから開発。当時商用アプリケーションも存在していたけれど、どれもいまいちで、それとはもっと別の「Apacheほど柔軟じゃなくてよくて、Apacheほど多機能でなくてもよい」、コンパクトで使いやすいオープンソースをつくろうと思ったのだそうです。その後、開発当初からイゴールさんが機能として追加したいと考えていたオンラインアップグレードの機能を入れたことで、Nginxが流行り出すきっかけになっていきました。

Nginxの名前の由来

エンジンという言葉をどうしてもいれたかった。そこからいろいろ文字を組み合わせて、すでに使われていてダメなものを省いたり、菟用曲折して、Nginxになった。とのこと。
Nginxのロゴの2個目の「N」が鏡文字になっているのは、ロシア文字が由来。発音が「イ」で、イゴールのロシア表記の頭文字でもあるのだそうです。

開発速度を速めるために会社を設立

2011年にNginx, Inc.が設立されました。ずっと一人で開発してきたイゴールさんにとって、とても大きな挑戦だったそうです。2009年、2010年は新しい機能の開発の手が止めて、ずっとバグFIXばかりしていたので、それを何とかしたかったのだとか。今では、開発だけでなく、品質保証、ユーザサポート、テクニカルライター、ユーザコミュニティーなど、さまざまなことを分担してできるようになったとのこと。
2013年に、商用版のNginx Plusが発表されました。Nginxの一部のユーザには、より安定しているからという理由で古いバージョンを好んで使いつづける人のためにNginx,Inc.では、バグFIXしか変更を加えないStable Lineと、新機能を追加するMein Lineの2つのラインを準備されています。それでも、活発に手が加えられているMain Lineがいちばん安定している、だからMain Lineをつかってほしい、とイゴールさんは強調していました。

ブログ記事がきっかけでユーザ会に参加

ある日、ホームページからのお問合せにこんなメールが届きました。
「御社の滝澤さまがBlogでNginxについて詳しく執筆されているのを拝見して問い合わせさせていただきました。」
サイオステクノロジーでNginxユーザ会立ち上げをリードされている安藤さんからのメールでした。

本ブログでもロングセラーとなっていて、掲載してからずっと常に一定数のアクセスが途切れない記事です。

その後、すぐに安藤さんにお会いして、ハートビーツでもユーザ会の立ち上げをお手伝いすることに決めました。 今後もNginxユーザ会が盛り上がっていくようハートビーツのメンバーも参加させていただこうと思っています。

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当日も安藤さんにハートビーツをご紹介いただきました。

ユーザ会について

ぜひユーザ会にJoinしてください!

記念に一枚みんなで写真をとらせていただきました!

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