「サーバ/インフラエンジニア養成読本 ログ収集〜可視化編」を献本いただきました

こんにちは。斎藤です。

先週、「サーバ/インフラエンジニア養成読本 ログ収集〜可視化編」(以下、本書)を、筆者のお一人である吉田さん(@yoshi_ken)より献本いただきました。どうもありがとうございます。

せっかくですので、私自身の視点で、本書の紹介、刺さった所、及び感想を残しておこうかと思います。

サーバ/インフラエンジニア養成読本 ログ収集~可視化編 [現場主導のデータ分析環境を構築!] (Software Design plus)
鈴木 健太 吉田 健太郎 大谷 純 道井 俊介
技術評論社
売り上げランキング: 1,220

名前は知っているよ!でもどこまで使ってる?

Fluentd, Elasticsearch, Kibana...。今をときめくログ収集、KVS、そしてデータ可視化ミドルウェア・ツールの名前です。アンテナが高い人なら名前は知っている、ヤル気がある人は既に検証はした、そして環境が整っている人は本番へ投入し活用されていると思います。

しかし、検証や、本番投入へ一歩進めるにはパワーが要ります。事例がBlog等に上がっているものならまだしも、出始めの頃はドキュメントを読み解きながらじっくり設定を進める必要があります。そうなると、腰が重くなるのも無理はありません。

その中で、本書では網羅的に、そして構築・使用の実例を交えて取り上げられています。これなら、今をときめくこれらの検証も説明を参考により手軽に進める事ができるでしょうし、本番投入にするにあたってもどのような準備・方針を立てれば良いのか、検討しやすくなります。

私が刺さった記事

私の頭に特に刺さった記事として、「Fluentd運用ノウハウ」「逆引きFluendtプラグイン」そして「ログ解析から始まるサービス改善」がありますのでご紹介します。

「Fluentd運用ノウハウ」(特集2 第4章) は、Fluentdを取り扱い始めた頃にはまりそうな運用ノウハウがまとめられています。特に、性能監視やネットワーク断に強くする設定方法等、あらかじめ知っておく事でより安定した運用が実現できる情報があり、非常に参考になります。

「逆引きFluendtプラグイン」(特集2 第5章)は、GitHubなどに公開されているFluentdプラグインをまとめてあります。自力で調べると結構骨が折れる作業ですが、こうしてまとめられていると見つけやすく非常に便利です。また、今後も新しいプラグインが登場するかと思いますが、そのときにでもどのようなものが作られやすいのか、当たりをつける意味でも良い情報になるでしょう。

「ログ解析から始まるサービス改善」(特集1)は、本書で説明されているミドルウェアに限った話ではなく、取得するログデータをどのように収集し、自分たちのビジネスにどのように活用して行けば良いのかが記されています。このような話は、更に新しいミドルウェアが登場して利用する事になった場合でも、基礎知識として長く活用できるものとなるはずです。もし、ご自身がWebサービス提供企業の方は、ご自身のサービスの状況と照らし合わせてご覧になられると、より現実味が湧くと思います。

10年前の自分が読みたかった

私は10年前、あるWebサービスの開発・運用担当に従事していました。その際に企画担当者と一緒に仕事をするにあたって積極的に利用したのは、他でもないログデータでした。どのような機能がお客様から好まれ、そして活用され続けているのか。また、企画時に想定した価値をお客様に提供できているのか、日々注視しながらソフトウェアの改善につなげていたのです。

しかし、当時はFluentdのような便利なログ収集ミドルウェアは無く、Kibanaのようなビジュアライゼーションツールも希少でした。そのため、rsyncで何十台とあるサーバからログを集め、Perlで書いたフィルタを通じてデータをノーマライズ・ゴミの除去を行い、Microsoft Excelでビジュアライズするという、非常に手間のかかる作業が必要でした。それが、今なら本書に取り上げられていたようなミドルウェアを利用すれば、比較的手軽に、そしてスケーラブルに活用する事ができるのです。本書の知識とミドルウェアがあれば、10年前の苦労はしなくて良さそうです。

また、ITインフラを支える立場から見ますと、これらのミドルウェアが今後より積極的に活用されて行く事が予想されます。その際に、一体どのようなものか、あらかじめ知っているか否かで提案力に差がつくのは目に見えています。そこで、この機会に本書を手にして一気に学習を進めると、とても良いのではないでしょうか。

それでは皆様、ごきげんよう。

既刊のサーバ/インフラエンジニア養成読本シリーズもよろしく!

CTOの馬場も執筆しております。ぜひお手に取ってご覧ください。